本日紹介する作業は、バルブクリアランス調整。
しかも訳ありな2台…
1台はご自身でヘッドガスケット交換などをしたら、
エンジンが掛からなくなったとの事で入庫し、圧縮圧力を測定すると、ほぼ圧縮ゼロ
バルブクリアランス測定すると
1番 2番 3番 4番
IN 0.06 0.00 0.00 0.00
EX 0.00 0.15 0.11 0.17
そりゃエンジンかからないわな…
もう一台はどこかのバイク屋さんでガスケット交換などをしたらエンジンの調子が悪くなったとの事で入庫。
こちらは圧縮圧力2番3番 ゼロ
1番 2番 3番 4番
IN 0.09 0.00 0.00 0.07
EX 0.05 0.00 0.00 0.17 なるほどの測定結果
バルブタイミングもズレてました(笑
バルブクリアランス調整といっても、各ショップのデーターや、
オーナーが何を望むかによってクリアランスの数値が変わります。
タペット音がカチカチとヘッドから聞こえる時はクリアランスが広いのですが、
多少広い方が調子いい場合が多いです。
それでもアイドリングの多いストリートでは音が気になるので、音がならないぐらいの狭めの調整をし、
音よりもパワー優先派には広めの調整をします。
いずれにしても5/100の世界での調整ですので、経験と根気が必要になります。
私、個人的には基準より広めでバッチリバルブが閉まる感のエンジンが好きですが、
エンジンの動きを妄想して言ってる感もあるので、無視してください(笑
冬になると始動性が悪かったり、冷えてる時に調子が悪い場合は、
このようにバルブクリアランスが基準値以下で圧縮圧力が弱い場合がありますので、
心当たりのある方はご相談下さい。