低・中回転域の不良で入庫したGPZ900R
2年ほど前に他店様でFCRキャブを取り付けられ、最近になって調子があまり良くないとのこと、、
お客様からのヒアリングを行い車両を確認してみたところ
キャブレターとエンジンを繋ぐパーツである「インシュレータ」にヒビが入っていました
左が今回外したインシュレータ、右が新品です
ぱっと見ただけではわかりにくいかもしれませんが、指で広げてみると
写真中央のようにヒビが確認できます
こんな小さなヒビと思われるかもしれませんが燃調には大きな影響があります
十中八九これが低・中回転域不良の原因と思われますが
念には念を入れキャブオーバーホールも実施
低・中回転域の不良なのでキャブ側に問題があるとするならば主にはスロー系統が疑わしいと思われますね
なにか問題がないか、現在のセッティングはどうなっているか確認しながら
ジェット類やフローバルブ等を外し清掃、必要なものは交換していきます
そして今回はキャブオーバーホール・リセッティングに伴いバグ管もご購入いただたので
早速サイレンサーを交換しセッティング開始です
ちなみに今回はロゴなしの470mm特注バグ管
ロゴなしもかっこい~~
シャーシダイナモで負荷をかけながら実走行に近い状態でジェット、ニードルを変更し
あたりがついたら実際に試乗して最終調整
渋滞にはまってみたり同じ回転スピードで走り続けたりなど様々な乗り方を試して確認し
完成です!
入庫時に測った最高出力と比べると約 7PS パワーアップしました
埼玉県よりお越しのW様、作業ご依頼ありがとうございました!