本日はゼファ-1100にFCR37Φ
まずは交換前のパワーチェック
この時にオーナーの走り方が見えてきたりします。
黒煙が出ている場合は
今まで調子が悪く気持ちよく走れていなかったとか、
バイクになれていなくて、回さないで走っているのか
安全運転主義なのか
お客様との短い会話の中で答えを見つけ
その人に合ったセッティングを考えます。
FCRのセッティングはその人の使い方によってセッティングが変わります。
例えば加速時
同じ6000rpmでもアクセルをストッパーに当たるまでカチッと全開で使っているのか
60%くらいアクセルを開けて加速しているのかで大きく変わります。
私や、サーキットで本気のタイムアタックをしたことがある人なら
このアクセルをカチッと開ける難しさを知っていて、常に全開にする事を意識してるので、
ついつい街乗りでも意識して全開で使います。
この場合のセッティングはメインジェットが全てになり、アクセルを開けられる人ほどメインジェットが大きくなります。
アクセル開度100%の場合
37Φキャブなら37Φ分空気が入るのでその分ガソリンが必要になります。
60%の場合は単純に考えて23Φぐらいしか空気が入らないので100%の人よりガソリンは必要なくなります。
ですが、60%の場合のセッティングはメインジェットとニードルが関係してますので
単純にメインジェットを小さくすればいいという事にはなりません。
メインジェットを小さくすればエンジンの寿命が短くなったり、異常燃焼を起こしたり、
油温が高くなったり良い事が無いので、あまり小さくも出来ません。
ニードルでガスを薄くすると中間のツキが悪くなるのでニードルを薄くするも…
ですので、お客様の走り方使い方を想像して
ニードルとメインジェットのバランスを考えます。
よくセッティングをバッチリ出してくれとか、セッティングが出ているバイクにしてくれとか聞きますが
エンジンの仕様や寿命の事、お客様の走り方によって変わりますので
セッティングがバッチリ出てるとは、存在しないのではないでしょうか?…
私、仕様のセッティングなら大多数の人は黒煙撒き散らすだけでしょうね(笑
キャブも足回りもセッティングは答えが無い事かもしれませんね。
それでも、終わりなきセッティングの旅を続けていきます!